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《コナン・ザ・コナン》ロバート・E・ハワードの世界
ロバート・E・ハワード作品
ジャンル別解説


 創元推理文庫コナン・シリーズに寄せられたディ・キャンプの序文にいわく……

 「彼(ハワード)はその短い一生のうちに、おびただしい量の著作を生産した。その種類は驚くほど多岐に渡って、スポーツ物、探偵物、西部物、歴史物、冒険物、サイエンス・フィクション、怪奇、幻想、幽霊物語と、あらゆる分野の小説を網羅し、さらに加えて詩作まで試みている」

 この言葉は決して大げさな御世辞ではない。ハワードを知れば知るほど、そうした思いは強まる一方だ。

 残念なことにここ日本では、ヒロイック・ファンタジー、クトゥルー神話ものといった片寄ったジャンル作品のみが大きく紹介されているハワードであるがゆえに、それ以外のジャンル物は「ほんの片手間」と思っている人も多いのではないでしょうか? ところが、実際は全く違う。

 超人気を博した〈コナン・シリーズ〉は当然のことながら別格扱いとなろうが、それ以外については、ヒロイック・ファンタジーやホラー小説に負けず劣らずの名作を、確かにさまざまなジャンルに残したハワードなのである。それは作品の出来から言ってもそうだし、作品数の多さから言っても、またしかり。そういったことを考え合わせれば、私共が「超常現象が登場しなければハワードにあらず!」といった日本でのハワード評を一掃したいと思ってしまうのも無理はないでしょう。

 というわけで、本コーナーではハワードが残した作品ジャンル全般を、それぞれ簡単に紹介することで、ハワードがいかに多才な作家であったかを知って頂きたいと考えております。また同時に、それらの作品群に共通するハワードの特徴があることも主張していきたい。すなわち、

ハワードは驚くほど多くのジャンルに手を染めた

という事実を紹介しつつ、それと同時に、

その本質が“闘争”であることは終始一貫していた

との主張を述べさせて頂きたいのである。

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